2003年10月22日(水)、平成15年度観艦式事前訓練に参加する護衛艦に乗艦してきた。
会社の後輩から情報を得ていたが、仕事のスケジュール上参加は無理と思い、体験航海の公募には応募しなかったのであるが。
しかし、小学校のクラスメートより急遽連絡があり、乗艦券をいただけるとの事。仕事も一段落したので、休暇を取り参加することが出来た。
乗艦券は二枚頂いたので、沖縄時代の模型仲間に声をかけたが、仕事を休めないとの事で一人で行くつもりであったが、海老名時代の模型仲間から連絡があり、一緒に行く事になった。
待ち合わせの時間を彼が勘違いし、元々の乗船予定であった「たちかぜ」の出航に間に合わなかったので、急遽海上自衛隊のご好意で新造艦「いかづち」に乗艦する事になった。観閲部隊・随伴隊の2番艦である。
「たちかぜ」の出航予定は午前8時半、「いかづち」のそれは9時半なので1時間の差があり、無事知り合いと合流できた。
当日の天気は雨。予報では午後3時頃には晴れるとの事であったが、結局最後まで止む事はなかった。なので画像も不鮮明である。お許しを。

停泊する「いかづち」の横から出航する随伴隊1番艦「きりしま」と観閲艦「しらね」。出航が遅れており撮影時刻は午前9時55分頃である。

JMSDF KIRISHIMA at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2JMSDF SHIRANE at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2

最後である我々が乗艦した「いかづち」が出航したのは、午前10時頃である。出航する時に右手に米軍の艦艇が見えた。DD-56 John S.McCainである。
出航時に海上自衛隊のご好意で、市販の使い捨てレインコートを貸与してもらった。これが無かったら、撮影も困難であったと思う。感謝。

DD-56 John S.McCain

湾内なので波は比較的穏やかであるが、船足もあり雨風は結構強い。軍艦旗(護衛艦旗)が風にはためく。

JMSDF IKADUCHI at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2

やがて観閲部隊の同じグループである随伴隊の姿が見えた。木更津港から出航した、あさぎり型DD155の「はまぎり」である。時間は午前11時頃。
悪天候のため視界不良で、少し距離をおくと艦影がぼやけて良く見えない。晴れていれば大感動ものの大艦隊なのに...。

JMSDF HAMAGIRI at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2JMSDF IKADUCHI at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2

どう頑張っても画像が不鮮明なので、気分転換に撮影したのが、下の68式3連装短魚雷発射管(米軍名称Mk32)である。
対潜用短魚雷はMk46Mod5を使用しているらしい。

Type 68 Triple torpedo tubes

下の艦艇は出航後1時間40分経過した11時40分頃撮影した、観閲付属部隊・第2群の「ぶんご」と、我が艦の前を行く「きりしま」。大きな艦橋がいい。
少し雨脚が弱くなってきたので、期待したのだが...暫くするとまた大粒の雨が降ってきた。

JMSDF BUNGO at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2JMSDF KIRISHIMA at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2

12時20分頃、受閲艦艇部隊の旗艦「たちかぜ」と観閲エリアにて対向、すれ違った。本来であれば乗艦していたであろう艦である。
艦番号172は、訓練展示艦艇部隊・第1群5番艦「しまかぜ」。風が強く波頭が白い。カメラにも雨滴が..防水ではないので、不安になる。

JMSDF TACHIKAZE at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2JMSDF SHIMAKAZE at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2

艦番号121は、訓練展示艇部隊・第1群2番艦「ゆうぐも」。祝砲・ボフォース発射後の撮影である。当たり前の事だが、祝砲発射後は火薬の匂いが。
悪天候だったので、ボフォースの弾着は見えなかった。
「やまぐも」型の「ゆうぐも」は、最後に建造された後期型であるが、竣工は53年3月24日住重浦賀であり、艦齢から言えば他艦艇の大先輩である。
大型艦艇に混じって、掃海艦・艇も参加している。小型艦艇ゆえ荒波に艇体が激しく動揺している排水量わずか510tの艦番号683の「つのしま」である。

JMSDF YUGUMO at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2JMSDF TSUNOSHIMA at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2

遠目には航空母艦に見える、「おおすみ」型3番艦の4003「くにさき」ピカピカの新造艦である。今回は受閲艦艇部隊・第5群1番艦。
ついで我々観閲部隊の先導艦、艦番号101の「むらさめ」とすれ違う。Uターンしたのである。
艦番号152は、我々の艦の後ろにいる「やまぎり」、

JMSDF KUNISAKI at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2JMSDF MURASAME at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2JMSDF YAMAGIRI at FLEET REVIEW 2003 Rehearsal 2

この後余りの風雨の強さに辟易し、再び艦内の食堂横の応急用具格納所前に戻りじっとしていた。次に移動したのは浦賀水道に近づいた頃。
あと数時間で横須賀・吉倉港に帰港する時に、ブリッジに上がりそしてまた艦内に。
以下の画像はその時に撮影したものである。ブリッジの後ろにある、シップ・ベル。その次は右舷のスーパーバード衛星通信用アンテナである。
左舷の衛星通信用アンテナと一緒に写っているのは、チャフ・ロケット発射機。型式はMk36であろうか。次は電波探知妨害装置 NOLQ-3。

Ship Bell of IKADUCHISuperBird CHAFFNOLQ-3 ECM

次の画像はブリッジ内の海図台と、退艦時に撮影した「たちかぜ」。歩きながらと露出の関係でブレてしまった。あたりはすっかり暗くなっている。
この後JR横須賀駅から横浜駅まで出て、東横線で自宅へと向った。悪天候は残念であったが、とても楽しい一日を過ごす事が出来た。
これも乗艦券をわざわざ速達にて届けてくださった、小灘利春・全国回天会会長のおかげである。

ホームページへ戻る