2003年3月に、42歳という若さで亡くなったいとこの製作途中の作品は、私が引き続き工作を継続している。
形見で譲り受けたものは、大半が自動車やバイク模型だったが、中には数点航空機の模型もあり、まったく手が付けられていないものもあった。このモノグラムのMe262もそうであった。
箱を開けた時に、中に別売りエッチングパーツも入っていたので、一部を使用して工作を行った。また塗装については私の手持ちの別売りデカールから、ヴァルター・ノヴォトニー少佐の乗機を選んだ。
モノグラムの古いキットなので、パネルラインのモールドは凸であるが、スジボリ工具で凹に掘りなおすことはしていない。キットのまま作る事にした。当時のモノのキットは、パーツで見ると雰囲気がいいのだが、勘合はお世辞にもいいとは言えない。デカールもしかり。
今回は仮組をじっくり行わなかったので、後々苦労する羽目になってしまったが後悔先に立たずである。最近のキットは勘合がいいので、ついつい仮組をする習慣が忘れ去られていたのである。プラ板で隙間を埋めたり、パテで段差等を修正したりと手がかかった。
この段階でかなり工作に疲れてしまったが、まだまだ先は長い。とりあえず置いたときに尻もちをつかない様に、機首のガンベイに錘を入れて、機銃は取り付けずカバーも接着することにした。
この様な状況なので、元々遅い作業が益々遅くなり、かなり長い間放置したりした。
今回はプラ板やパテを多用したので、本塗装の前にサーフェーサー代わりに、実機同様ライトブルーを塗装した。(実機はプライマーの上からライトブルーだが)。 その後機首機銃ドアの段差が目立つので、そこを削って再作業。手間がかかって大変だった。
いいかげん疲れたので、しばらく放置した後機体の迷彩塗装にさきがけて、フィギュアや足回りの製作・塗装を開始した。
いよいよ機体塗装。
垂直尾翼の迷彩は、最初筆塗で行ったが、結果が芳しくなかったのでエアブラシで再挑戦。塗装図を拡大コピーして紙マスキングとした。
ここまで来れば、小物の取り付けとデカール貼付すれば完成であるが...なかなか手が動かない。 デカールは貼った後クリアー塗装しないと決めていたので、シルバリング防止のため貼付位置にエナメルのクリアーを塗布してからデカールを貼った。
デカール貼付後数日かけてよく乾燥させたら、エナメルシンナーではみ出ているエナメルクリアーをふき取ると以下の様な状態になる。
次は小物パーツを接着する前に、ウエザリングを行った。あまり汚い感じにしたくないので、軽めにしたが...メリハリ無さすぎかな。
脚を接着し自立出来るようになったが、まだループアンテナや前脚カバーは取り付けられてない。苦手なフィギュア塗装も完了。しかしパイロットはブーツの上に信号弾がモールドされているので、Me262には使えない(実機は信号弾をパイロットが撃たない。胴体後部から発射する)。
長い時間かかったが、2017年12月18日に完成!